「ちょwNECの社員かよ」に込められた情報量

昔、永井浩二という人の生配信を見ていた時の話だ。

永井氏は格闘ゲーム大会の動画の中に、ワイシャツを着て痩せ型で真面目そうなプレイヤーを発見し、

「ちょwNECの社員かよw」という発言をした。

これには俺も笑ってしまった。

なぜなら、その比喩表現が的確すぎたからである。

NECというチョイスは、その映像の人物を表すのにこれ以上ないほどの絶妙さだった。

この表現を論理的にすると300文字ぐらいは必要になると思う。


笑いというのは、緊張と緩和だったり、緩急によってもたらされると思う。

そういう意味でいうと「NECの社員かよw」という2秒以内の発言に込められたあまりに多い情報量による緩急で笑ってしまうのである。

自分的にはこの表現はめちゃくちゃ面白かったのだが、中にはピンとこなかった人もいるかも知れない。

なぜなら極限まで抽象化された表現だからである。

分からなかった人からすれば、周りが笑っていて自分だけが分からないという状況は不快になると思う。

抽象的なユーモアというのは、笑いとして破壊力がある。

しかし同時に一定数の人から反発を持たれる可能性もある。

例えば「NECの社員をなぜ笑うのですか?」というような切り口のコメントが来ることも考えられる。

You Tubeのコメント欄にも、抽象的なユーモアが伝わらなかったユーザーからの批判的なコメントが見られることがある。

そういうコメントを見て、なんかやべえやついるなと俺は思ってしまうのだが、その発想は排除的であまりにも広がりがない。

抽象的なものが伝わりにくい人を笑わせるにはどうしたら良いのだろうかと考えたほうが前進的だと思う。


俺は、頭の良い人は情報そのものに感心があるので、話し方に興味を持たず、話が面白くないという論を持っていた

しかし、話が長くて面白くない人は単純に、抽象表現が伝わらないタイプの人なだけな気がしてきた。

抽象表現というのはある意味情報量の圧縮だと思う。(複雑な事象をNECで表現する等)。

的確な抽象表現をすれば、話は短くなり、緩急も自然と発生し面白くなる。

それをしないということは、そもそも抽象的な表現が分からないからだと思う。

抽象的なものをが伝わりにくい人を喜ばせるには、比喩や例えを無くし、ある意味冗長でつまらない話し方が逆に喜ばれるのかも知れない。


この話題から連想的に思ったことだが、

真面目な人とはもしかしたら抽象表現による情報圧縮のメリットが理解できない人なのかも知れない。

情報圧縮して会話できず、発言力で不利になっているイメージがある。

言い方を変えると、目的を達成するためにレバレッジを掛けることができないタイプの人なのかも知れない。

例えば他人を説得するのに真面目な人は理論を固める。

しかし、レバレッジを効かせられる人は、日常的に良好な人間関係を築き上げるほうが効率が良いことを知っている。

真面目な人はそういう側面での効率化を理解できず、ウェイ系が出世していくと愚痴を言う図はたまに見かける気がする。


成功している人に向けて以下のような批判をする人を見かける。

  • 不真面目だ
  • 金儲けに走ってる
  • 売名行為だ
  • 見た目だけだ
  • 媚びている
  • ズルい

こういう言葉は、自分の行動にレバレッジを掛けられない人から出てくるのだと思う。

  • 宣伝により自分の商品の売上にレバレッジを掛けることが理解できない。
  • 話す内容と同時に、見た目も整えて言葉の説得力にレバレッジを掛けることを理解できない。
  • 法律や制度の範囲で自分に利益誘導する知恵が働かない。

自分にそれができないからこそ、効率的に成果を上げている人に対して嫌な感情が起きるのだと思う。

 

今まで嫌儲民がどういう層の人間なのか分からなかったが少し見えてきたかも知れない。

人気なクリエイターが有料コンテンツを始めると必ず「金儲けに走ってがっかりした」というような批判が発生する。

俺はクリエイターで億万長者を目指しているが、このような批判が来ると普通に傷ついてやる気を無くす可能性がある。

そういう人の不満をそらすには、自分がレバレッジを掛けていない感を出すことが重要だと思う。

  • この作品を作るのに、毎日12時間作業して1年かかりました
  • 生活費を切り詰めてながら、苦労して作りました
  • ○年厳しい修行を積んで作れるようになりました

と言った感じでしょうか?

苦労している感じを出せば、ズルいと思われる可能性は減る。

そういう意味で言えば苦労しているアピールは日常的にするべきかも知れない。

 

しかし生涯年収を超えるような利益を得る場合そのような手法でズルいという感覚を減らすことはできないだろう。

どうすればよいのだろうか?

分からん。

まあ生涯年収超えるぐらいプロジェクトが大きくなってたら、それに夢中すぎてそんな意見に目を配る余裕すらなくなってるか。

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