影響力の売買

人の行動は、影響力の行使という側面で分析できると思う。

影響力とは、他人を動かす力のことで、これが無いととても悲しいことになる。

  • 自分の話を誰も聞かない。
  • 自分を誰も助けてくれない。
  • 自分の行動によって、誰の心も動かない。

影響力が無いとはこういう状況のことだ。

だから影響力の無い人は、暴力犯罪嫌がらせ等で自分の影響力を行使するしかなくなる。

とても悲しいことで、こういう状況は無いほうが良いだろう。

 

金は影響力の無い人にとって、最大の救済となる。

例え人間的な魅力が皆無でも、金を払えば多くの人の行動に影響を及ぼすことができる。

金には、

  • 影響力の保存
  • 影響力の売買

という機能がある。

 

人の影響力というのは上下するものだ。

  • 老化
  • 才能の枯渇
  • 体調不良

などが考えられる。

そういう場合でも、金があれば自分の影響力をある程度維持できるだろう。

だから人は、若く影響力があるうちに自分の影響力を金に変換し、今後の影響力の減少に備えるのだ。


影響力は、最大の娯楽でもある。

自分の言動によって、他人が動くというのはとても楽しいことなのだ。

それは、金を拾ったときと同じ感情だと思う。

影響力は金に変換できるし、

他人に影響力を行使させる事は、コンテンツになるのだ。

 

初めてインターネットの雑談配信を見たとき、とても驚いた。

リアルタイムで、配信者がコメントを読むという状況が画期的に思えたのだ。

これは、視聴者がコンテンツに影響力を行使できる状況ということだ。

視聴者はコメントを読ませようと面白いコメントを心がけたり、人によっては連投して半ば嫌がらせの形でアピールしたりしていた。

最近では投げ銭システムにより、より多くの金を払い配信に影響力を与えるという構図により、マネタイズに成功している。

影響力を行使させる事が、金になるという例だ。

 

思えばテレビの時代にもそういうマネタイズに成功しているものがあった。

ウッチャンナンチャンの番組で、「CDが〇〇枚売れないと解散!」的な企画があり、視聴者が金を払って番組に影響を与えるという構図が完成していた。

AKB48は最たる例で、金を払って運営に影響を及ぼすというマネタイズは現代ではメインになっているのではないだろうか?

これからは「ユーザーに影響力を行使させる」という目線でコンテンツ作りを考えたほうが良い気がする。

 

もしかしたら、コンテンツを株のように売買する時代が来るかも知れない。

株というのは会社の経営権、つまり影響力を売買するツールだ。

例えばヒカキンが次にアップする動画内容に口を出す権利を売買する、という「コンテンツ株」のようなものができるかも知れない。

漫画家に、〇〇キャラが嫌いだから消してくれという要望がしつこく来るという話があるらしい。

しかし、これも〇〇キャラを消す権利に値段をつけてしまえば、良いのかも知れない。

値段がついていないから、ユーザーは漫画家に対して嫌がらせによって影響力を行使しようとする。

クリエイターは自分の創作物に口を出す権利を有料で売るというマネタイズを考えたほうが面白いかも知れない。

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