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例えば、コンビニでバイトを始めるとする。
マニュアルを一読した後、いきなりレジ打ちができるだろうか?
可能か不可能か?と問われれば可能だ。
分からなくなったらマニュアルを再確認し、どうしようもない場合は助けを呼べば良い。
しかし、それが仕事として成立しているかと言われれば全く違う。
時間のかかるレジにお客さんは怒ってしまうだろう。
「知っている」と「できる」の間には大きな違いが有るということだ。
「できる」状態をプロレベルと呼ぶことにする。
ではレジ打ちが「できる」状態とはなんだろうか?
それは「ルーティン化」に成功した状態だと思う。
体が覚えている状態とも言える。
レジ打ちは最初は勝手が分からず、スムーズにできないだろう。
しかし慣れてしまえば、関係無い考え事をしながらでも、仕事をこなせるようになる。
慣れるということは、余裕が生まれるということだ。
余裕があれば、お客さんの対応に力を入れることができるし、空いた時間で他の作業をすることもできるだろう。
ルーティン化に成功した作業が多ければ多いほど、良い仕事ができるようになる。
例えば、英単語を100個覚えるとする。
100個の英単語を流し見し、「あー今日は100個も勉強したぞ!!」と喜んだとしても、翌日には1単語も頭には残っていないだろう。
これもまさに「知っている」と「できる」の違いと同じ例であり、100単語に触れたのは事実だか、一つもルーティン化レベルでは理解していない。
まずはとにかく1単語を反復して覚えるべきだ。
確かに100個の内の1単語に集中するのは、ゴールが遠い感じがして嫌だと思う。
しかし、1単語も覚えられない状態よりはマシなのだ。
その1単語が脳に刻まれ、数年後でも覚えている状態になったとしたら、「その1単語のプロ」となる。
なぜ人が(俺が)プロレベルになれないか、それは英単語の例と同じで、あれこれに手を出しルーティン化の前に行動を辞めてしまうからだ。
プロレベルになる(ルーティン化作業を増やす)には、つまらない反復が必須となる。
レジ打ちの場合でも、仕事としてなら一日中でも我慢して反復できるだろう。
しかし、それが趣味だとしたら2,3回で飽きて他のことを手を出してしまう。
人は自発的な行動では中々プロレベルになることができない。
例えば漫画家になりたいとする。
しかし、プロレベルの漫画というのは中々書けるものではない。
がむしゃらに漫画を書くことを繰り返したとしても中々実らないと思う。
それはルーティン化に成功していないからだ。
漫画には多くの工程がある。
それを満遍なく練習するというのは、英単語100個を流し見する事と同じなのだ。
絵の練習をしたいと思った時、自発的に行動するとルーティン化の前に必ず飽きて他のことに手を出す。
様々なキャラクター、様々な構図に挑戦し、何一つ習得できないだろう。
つまらない反復練習を意図的に取り入れる覚悟が必要だ。
絵の練習をしたいのなら、例えばドラゴンボールの悟空の顔を、完璧に体で覚えるまで反復で模写するべきなのだ。(当然同じコマの悟空)。
可能な限り小さい範囲の絵を反復練習したほうが良いだろう。キャラの目だけでも良い。
そうすれば少なくとも、悟空の似顔絵だけは「プロレベル」になることができる。
何一つプロレベルではない状態と、何か一つでもプロレベルというのは大きな違いがあると思う。
そうして、ルーティン化の範囲が広がればいつか漫画全体でプロレベルになることができる。
最速でプロレベルになる手順、
- 作業をなるべく細かく分解する。
- 分解した作業を反復練習し、体で覚える。
あれこれに手を出さない。
一見ゴールから遠く感じる、細かな作業を飽きずにそれだけ繰り返す。
数年後も覚えているレベルになるまで繰り返す。
以上。
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