論理的説得の弱さ

水曜日のダウンタウンの「新元号を当てるまで部屋から出られません!」という企画の放送を見たんですよ。

 

二人の芸人がアパートの一室に閉じ込められて、ずっと新元号の予想をしていたんですけど、

その部屋にはとにかく物が無いんですよ。

必要なものがある場合は、クイズに答えてお金をもらい、カタログの中から選んで買うという形式になっていました。

カタログの中には、新元号のヒントなどの商品もあったわけですが、二人の芸人が最初に買ったものは、

「トイレットペーパーと、2本のタバコでした。」

 

トイレットペーパーは分かるとしても、喫煙しない自分としては、タバコを選んだ気持ちを理解できませんでした。

二人の芸人はいきなり拉致られ、寒い部屋に閉じ込められて、食事も自由に取ることも出来ず、先の見えない元号予想にかなり精神的に消耗している様子でした。

 

そんな最中に手にしたタバコを、一本だけ吸うというシーンが有ったのですが、めちゃくちゃ嬉しそうに吸うんですよ。

「あー、うめえ〜〜〜!!」「ストレスが無くなるわあ。」

的なことをめっちゃ言うわけですね。

そのシーンを見ていて、自分は喫煙しないのにめっちゃタバコを吸いたくなったんですよ。

一本20円程度のもので、あんなに喜べるなら良いなあという気持ちになったんですね。

 

タバコなんて興味ない、むしろマイナスイメージがあった自分をそういう気持ちにさせたわけですから、感情に訴えかけるのは強いなーと感じました。

他人に何かを薦めるときって、どうしても論理的にメリットを説明しがちだと思うんですよ。

「喫煙所での会話でコネができる。」

的なことが喫煙のメリットとして紹介されるのをネット上でよく見ますが、いつもそこから非喫煙派との討論が始まったりして、その文言で非喫煙派を説得できてる様子って無いんですよね。

 

ダウンタウンの松本がドンキーコングについて語っていた時の姿勢も参考になるんですが、一切ゲーム内容に触れないんですよ。

「おっっっっもしろいわああああ!!」

「脳みそに入れ墨彫られたみたいになる。」

的な、めっちゃ感情に訴えかける事しか言わないんですよ。

「このゲームは〇〇系であり、〇〇の特徴があり…云々」

みたいな話し方しても、キモッってなるだけですよね。

 

結局の所、論理的な説明っていうのは情報密度が薄いんだと思います。

どれだけ論理で手短に話しても、「喜ぶ姿」ほど的確で高密度な情報には勝てないんですよ。

 

 

新興宗教の手法も同じようです。

神の存在をどれだけ論理的に説明しても、誰も説得できないでしょう。

だから、厳しい修行と集団心理で「神を実際に見る」という体験をさせるそうです。

体験は「感情に訴えかける」の究極系だと思います。

神の存在は論理的に説明できませんが、体験として神を見た人からすれば「だって神様みたもん!!」となるわけです。

 

私は、現在無職ですが、今後華々しい成果を上げるにはとにかく人を説得することを繰り返さなければならないと思います。

そんな中、このように感情に訴えかけることの重要性に気が付いたことは幸運だとおもいます。

 

では、あなたがケムリクサを見るように説得します。

「ケムリクサ面白いよ。最後、ここまで見ててよかったわーってなる。」

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